履歴書は修正してもOK?
履歴書を手書きで書く作業というのは、非常に大変ですよね。
学校名や会社名も長いし、年月日を出すのもラクではありません。書き慣れていれば覚えているかも知れませが、わざわざ自分の過去をさかのぼって考えるのは結構面倒な作業ですよね。
今回は、履歴書の修正や、間違って書いてしまわないコツをお伝えいたします。
手書きで書いていて書き間違いをしてしまった時、基本的には修正液や修正テープなどを使ってはいけませんので、書き直さなくてはなりません。
重要なところを書いていた時や、志望動機などの長文を書き終えた後の誤字はしんどいですよね。ですから、まずは、手書きで良いのか、それともパソコンで印刷してもよいのかをきちんと確認しましょう。
先方から「手書きで」という指定があった場合は別ですが、基本的には印刷でもいいと思います。そのほうがミスをするリスクも少なく、字が汚いとか、読みづらいという問題を回避することも出来ます。パソコンで作成しておけば後々、いくつかの転職希望先に履歴書を送るのも簡単です。
また、会社によっては「メールでお送りください」というところもありますし、いつまでも手書きにこだわる必要はなくなってきていると言えるでしょう。「手書きじゃないと、思いが伝わらない」という時代ではないということですね。
ただし、気をつけておきたいのは間違えるのが怖いからと言って、消えるボールペンで履歴書を書いてしまうこと。履歴書というのは、重要書類であり、間違いも許されないものです。
基本的には第三者があとから変更することができないよう、消えないボールペンで書くことがマナーとされています。書きやすさの面で言えば、ゲルインクか油性のボールペンがいいのではないでしょうか。乾きやすくにじみにくい上、油性であればもし雨などで濡れたとしても滲んでしまうことはないでしょう。
間違って書いてしまった時は?
では、もし手書きで書き間違いをした場合はどうすればよいでしょうか。
最善の選択は「すべて一から書き直す」というものです。
どこまで書いたにしろ、重要書類に間違いがあってはなりません。ですから、どんな些細なミスであっても、すべて一から書き直すというのがよいでしょう。
もし、面接の間際にミスに気づいた、どうしても書き直す余裕がない、ということであれば、やむを得ませんが上から二重線を引いて訂正印を押し、上の余白欄に正しい情報を書き込むようにしましょう。
面接の際にも一言謝罪の言葉を添えておくと良いでしょう。先程もお伝えしましたが、これが最善というわけではありません。本来であれば、重要書類ですから間違いのない状態で提出しなくてはならないものです。
一方パソコンで書類を作成するのであれば、印刷前に一度すべてきちんと見直しをしておきましょう。
印刷プレビューで、「印刷した時に妙なところで切れないか?」「文章はすべてちゃんとおさまっているか」などを確認する作業も必要です。
もし不安なのであれば、一度PDFファイル形式にしてみてから確認するのが良いのではないでしょうか。自宅に印刷機器があるのであればそのまますぐに印刷することも出来ますが、今やコンビニで印刷するという人も多いはずです。その場合、PDFファイルでなくては印刷できない、という対応の機種もありますので、その確認はしておく必要があります。
また、パソコンで印刷した履歴書に間違いがあった場合も、手書きの場合と同様の対処が必要です。印刷後にミスに気づいたのであれば、修正して印刷し直す。もしやむを得ない場合は訂正印を押す。万が一のことを考えて、印鑑はいつも面接時に持っていくといいでしょう。
書き間違えないためのコツは?
では、書き間違いのないようにするためには、どうしたらよいでしょうか。
手書きの場合、私は先にパソコンで作成した完成形の履歴書を画面に映しておく、もしくは印刷して横に並べておきながら書くことをおすすめします。それをそのまま手書きで書き写せば良い、という状況を作っておくのです。
また、できるだけ音楽などを流さないようにしましょう。音楽の歌詞をなぞりながら作業をしていると、その歌詞の言葉を書いてしまっていた……というようなミスは、誰にでも経験があるのではないでしょうか。そのようなことのないように、テレビや音楽などは一旦全て止めて作業すると、そのような凡ミスは減るのではないでしょうか。
また、パソコンで作成する場合、何社にも送るのが簡単だと先程お伝えしました。履歴書作成の日付や、最新の職歴などは送付先が変われば時期も変わり、送るごとに訂正しなくてはならないという状況もありますよね。
その場合、私は目立つように文字の背景色を変えたり、マーカー機能を利用して目立たせたりするように工夫しておきます。「ここだけ確認すればいい」という場所が予め分かっているのであれば、そこを目立つ色に変更しておくのがベスト。
特に忘れがちなのは、履歴書作成の日付と、誕生日が近かった場合は自分の年齢ですね。高校や大学の入学・卒業年度は一生変わらなくても、作成日付や年齢などは変わっていくものです。そういう数字には、特に気をつけてみてください。
くわえて、履歴書を一度声に出して全部読むというチェック方法もおすすめです。志望動機などの長文部分だけでもよいのですが、声に出そうと思うと改めてちゃんと文章を読むことになり、「書く側」ではなく「読む側」に回ることができるため、目だけでさらっと全体を確認するよりもミスを取り逃しやすくなります。
また、声に出して読んで詰まらない、読みやすい言葉というのは、他人が読んでも読みやすい文章になります。志望動機などの長文がいつもうまくまとまらない、文章を書くのが苦手だという人は、文章のリズムを整えるようにしてみましょう。もちろん内容の推敲も必要ですが、それだけでかなり読み手の印象も変わってくるはずです。
まとめ
履歴書を作る時は、かなり神経も張り詰めますし、手書きの場合は特に「間違ってはいけない」と思い緊張してしまいますよね。
とはいえ、その履歴書は自分の将来を大きく左右するものなので、いくら緊張しても構いません。
とにかく相手に見やすく、きちんと自分のアピールできる点をまとめて書けるようにしましょう。