履歴書で自分の性格をアピール!長所・短所の書き方のポイント

採用担当者が最初に目を通すのは、応募者の履歴書です。

その履歴書の中の情報を基に、「会社に入社させるべき人材か」「面接してみたいか」ということを判断されます。

就職活動を左右する存在である履歴書なので、企業の採用担当者の目に留まる内容にしたいですよね。

いざ意気込んで書き始めたのはいいものの、つい手が止まってしまうのが「長所・短所」。自分の性格は把握していても、どう書いてアピールしたらいいのか分からずに、筆が止まってしまうことがあると思います。

今回は、履歴書に自分の性格を書く際のポイントと、書き方の例をご紹介します!
 

履歴書での「長所」の書き方のコツは?

自分の長所は、採用担当者にもアピールしやすい項目ですよね。せっかくの長所なので、効果的にアピールしましょう。

それでは、どんなポイントを押さえて書いたらいいのか解説します。

社風や応募職種に関連した長所を挙げる
履歴書で性格を書く理由の一つとして「応募者が、社風や応募職種に合っているかを判断するため」という理由があります。

企業の社風や、応募した職種に合わないであろう性格であれば、採用担当者の目に留まるのは難しいです。

例えば「体育会系」な社風の会社に応募した際、長所に「穏やか」と書いてあれば、社風と合っていないと判断されることがあります。

また、経理職に応募しても、長所が「企画力」や「分析力」であれば経理よりも営業職やマーケティング職のほうが適任ではないかと思われてしまいます。

そのため、社風や応募職種としっかりと研究し、「企業がどんな人物を求めているのか」を把握して書くようにしましょう。

エピソードを盛り込む
長所を書くだけでなく、これまでの業務上の成果などのエピソードを加えると、その長所がより説得力のある内容になります。

「自分の長所を活かすことで、業務上どんな成果を上げることができたのか」というポイントをアピールすることによって、入社メリットを伝えることができますよ。

また、新卒採用などで実務経験のない場合などは、周囲からの評価を盛り込むのも良いでしょう。「第三者からこう言われることが多い」という内容は、主観的な内容よりも真実味が増します。
 

履歴書での「短所」の書き方のコツは?

履歴書で性格を書く場合は、長所だけでなく短所も記入しましょう。短所も書いていることで「自己分析がしっかりできている」と判断してもらうことができます。

また、実は、短所も書き方次第では自己アピールに繋がるのです。

それでは、どんなふうに書けばいいのでしょうか。

素直に書きすぎない

採用担当者に自分のことを分かってもらおうと、短所を素直に書きすぎる人がいます。営業職なのに「人見知り」や、事務職なのに「おおざっぱ」など。

しかし、企業が求める人物像に合わない短所ばかりを素直に書きすぎると、当たり前ですが、書類選考は通過しませんよね…。

応募先の社風や応募職種にとってマイナスになる内容は避けて書きましょう。

長所に言い換えられる短所を見つける
短所は、長所の裏返しでもあります。ネガティブな言葉だけで終わらせるのではなく、長所に言い換えられる短所を選ぶことで、「短所」という一見マイナスな項目もプラスに変えることができますよ。

逆に言うと、短所が思い浮かばない人は、長所を短所に言い換えて書くのも、一つの手ですね。

それでは、いくつか言い換えの例をご紹介します。

  • 諦めが悪い → 粘り強い
  • 神経質 → 几帳面・気配りができる
  • 自己中心 → 自主的
  • 心配性 → 計画的に物事を進める
  • 世話焼き → コミュニケーション力が高い・面倒見が良い
  • 抱え込みやすい → 責任感が強い

短所を克服したエピソードを盛り込む
短所を書くだけでなく、どんなふうに克服したのかというエピソードがあれば盛り込みましょう。

その時に克服できなかったとしても、次に同じようなことが起きた時の対処法があるはずです。「自分の短所をどうカバーするのか」という内容から、採用担当者に問題解決力なども伝えられるでしょう。
 

書き方の参考例

履歴書に性格の「長所・短所」を書く際のポイントが分かりましたね。

それでは、実際に履歴書にはどのように書けばいいのでしょうか?

書き方の流れですが、基本的には結論→根拠(エピソード)→仕事への活かし方という流れで書きましょう。これは、長所でも短所でも同じです。

この書き方に注意して、書き方の参考例をいくつかご紹介します。自分なりにアレンジして活用してみてくださいね。

例1:正確性が長所の場合
「私の長所は正確さです。書類作成や入力業務の際は、業務が終わってから必ず内容をチェックするため、職場の人からもケアレスミスがないと言われます。また、他の社員が作成した書類やメール内容などの二重チェックを頼まれることも多くあります。今回応募した経理職は、細かい数字を扱う仕事なので、一つのミスが大きなミスに繋がってしまいます。私の長所である正確性を活かして、期限までに正確なデータを出し、会社の経営がスムーズに回るような役割を担いたいです。」

例2:リーダーシップが長所の場合
「私はリーダーシップのある性格です。前職では、営業部に4つある課の中で第3課の課長を3年間任せていただいていました。マネジメントやコーチングについて学んだことで、メンバーの士気を高めることができ、昨年は4課の中で売上・利益ともに通年一位を取ることができました。御社でも、いずれは社員をマネジメントする立場になり、メンバーの意欲を向上させて会社の売上に貢献する組織作りをしたいです。」

例3:神経質が短所の場合
「私の短所は神経質なところです。一つの書類を作成するだけでも細かいところが気になってしまい、期日ぎりぎりの提出となってしまうこともあります。しかし、この性格のおかげで、作業のミスはとても少ないです。また、いろいろな方向から考えて慎重に判断をするため、会社の経営方針の会議などに呼んでいただき、発言を求められることもあります。これからは、柔軟に対応するところを見極めて、適切な行動をしていきます。」

例4:自我が強いことが短所の場合
「私は自我が強く、自分の意見を押し通してしまうところが短所です。前職でも、チームのメンバーや上司の言うことを素直に聞けずに対立してしまうこともありました。しかし、一人ひとりときちんと話す時間を設けるようにしたことで、相手の意見に“なるほど”と思うことや“自分の意見が間違っていた”と感じることも増えてきました。自分の意見を相手にきちんと伝えることは大事ですが、相手の意見にもしっかりと耳を傾けることが、組織には大切だと学びました。風通しの良い社風である御社では、周囲との協調を図りながら、自分のアイデアや意見も伝えられると思います。」
 

まとめ

履歴書で性格を書く際のコツが分かりましたね。長所だけでなく、ちょっとした工夫で短所も自己アピールに繋げることができます。

履歴書で性格を書く際には、まずは事前に自己分析をして、自分の長所(強み)と短所(弱み)を把握してから書くようにしましょう。自己分析は面接に進んだ際にも役に立ちますよ!

今回ご紹介した例文を参考に、採用担当者の目に留まる履歴書を書きましょう。