転職活動の履歴書において資格は、希望の職種と合ったものであれば有利に働き、アピールポイントとして効果的です。

だからこそ、履歴書での資格欄は、闇雲に持っているものをすべて書くのではなく、何から優先的に書き、アピールするのかが重要です。

今回は、おすすめの資格と、どんな資格が履歴書でアピールとなるのかについてご紹介したいと思います。
 

履歴書に書ける資格は?

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資格と言っても種類は多岐にわたります。履歴書に書くにあたって適切な資格とはどういったものなのかについてご紹介します。
 

書ける資格とは?

履歴書に書きこむべき資格は、基本的に仕事のスキルとして反映できそうなものを書きましょう。採用担当者がどのような点で履歴書を見るのかを考えましょう。

例えば経験やスキルを生かせる事務系の資格や、運転免許、それからTOEICなどの英語力をアピールできるテストの得点ものは資格でなくても書き込むことができます。

逆に、趣味で取得した資格は履歴書には不向きと言えましょう。スポーツ系の何段や、楽器の何級、漢字検定などは履歴書の資格欄としては、仕事のスキルとして直接的にアピールすることができないので避けておいた方が良いでしょう。趣味系でアピールする場合は、趣味・特技欄で資格を書き入れた方が効果的になります。

また、スキルとしてアピールできる仕事と言っても、応募する職種の業務と、取得した資格に関連性がなければあまり効果を発揮しないので、資格内容と、応募する業界との適正は考えた方が良いでしょう。

応募条件の中に○○資格何級以上などの制限がある場合は、それ以下の資格は書いても意味がない為、そういった部分も気を付けましょう。履歴書に書きいれる場合は、応募する職種と合っている資格を優先的に書きます。
 

資格欄が空白の場合

資格を持っていない場合は「特になし」と書きます。

転職活動中、履歴書の資格欄が空白なのを避けたいと考えている場合は、自己PR欄を代わりに充実させる等して履歴書のバランスを取ると良いでしょう。

自己PR欄で、特技や今迄の経験で得られたものなどを具体的に書くことで、採用担当者にイメージを膨らませることができます。

また、新たに資格の取得を目指しているものがあるという場合は、「現在○○の資格取得に向けて勉強中」というように書くのもアピールになるため、お勧めです。

その他に、語学、パソコンスクール、専門教育を受けたなどの履歴がある場合は資格欄に書くことが可能です。
 

おすすめ資格10選

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・日商簿記検定
簿記検定は、会社の経営管理に役立つことをアピールできる資格となります。

特に経理面でのある程度のレベルを持っていることが証明でき、数字に強いことがアピールでき、実践でも使いやすい資格でもあります。

合格率は70%と高めで、しっかりと数か月学習すれば取得可能な資格となっています。

・秘書検定
秘書に関する必要な知識からビジネスマナー、技能に関して証明できる資格になります。

秘書の仕事はもちろん、ビジネスマナーなどの知識も取得できるため、秘書、事務系の仕事を中心に、幅広い職種でアピールが可能です。

履歴書に書く場合は2級以上、秘書を目指す場合は、準1級以上が良いとされています。

・MOS(Microsoft Office Specialist)
Excel、wordなどのoffice系のスキルを証明する資格となっており、デスクワークをする業務を中心にどんな職種でも基本的に履歴書に書くことができる資格です。

Officeのソフトに合わせ5種類の資格が用意されている為、自分が学びたいスキルを組み合わせることもでき、使いやすい資格と言えるでしょう。

バージョンによって資格が分かれていますが、転職においては基本的に最新のバージョンでの資格取得がおすすめです。

・医療事務
受付、会計、カルテ管理、オペレータ業務、医療費の請求などを行うスタンダードな医療事務資格は、医療系での事務職を探している場合は特に汎用性が高く有利な資格となっています。

目安として、数か月ほどで習得できる資格ともいわれています。

・歯科助手
歯科医院の受付から診断のサポートまで幅広く対応することができる資格です。

歯科医院の転職でのみ資格として有効なものですが、医療事務と同様に就職先に困りにくく、通信講座も多い為、取得しやすいのが特徴です。

・調理師
調理に関する衛生に関する知識、食物連鎖の栄養に関する専門的な知識を身に着けることができ、飲食関係では特にポピュラーな資格の為、履歴書では書きやすい資格です。

調理系の仕事をするなら必ず取っておかなければならない資格ですし、介護系の仕事など、食事を扱う現場でも使える技能の為おすすめです。

・販売士
販売に関する細かい知識と、店舗を運営していくうえでのノウハウ、仕組み、スキル、マーケティング等の技能を身に着けることができます。

特に流通や小売業業界などに役立つ資格です。流通関係では公的資格としてあるのは販売士の資格のみとなりますので、流通関係で転職を考える場合はお勧めの資格となります。

・サービス接遇検定
サービス業で転職を考えている場合に有利となる資格です。サービス業で求められるスタッフとしてのスキルやマナー、ふるまいなどの技能を身に着けることができます。

職探しの中でもサービス業は求人も多く、資格欄に書いてもスキルとしても即戦力に繋がりやすい資格と言えます。

難易度の高い級であれば、実務にあったスキル取得にもなっている為、サービス業だけでなく対人スキルの必要な職種でも役立つ技能となります。

・ファイナンシャルプランナー(FP)
資産運用から、ライフプラン、不動産相続など、お金にかかわる広い知識を取得できる資格となります。

1級の場合は企業レベルでのプランニングの技能が身に着けることができ、金融業界、不動産業界等で活躍できる技能です。

・TOEIC・TOEFL
資格取得とは違いますが、英語力をアピールする際にわかりやすいのでおすすめです。

どの職種、業界でも書いて損になることはあまりない為、汎用性の高いという理由でもおすすめです。特に外資系では有利になりやすいものです。

ただし、評価対象になる点数のラインがあるため、アピールするためにはある程度の点数が必要とされます。TOEICの場合は、600〜800点以上、TOEFLの場合は213点以上がラインと言われています。
 

まとめ

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いかがでしたか。

資格と言っても様々な資格があり、それが転職に有利になるのかに関しては、応募する職と資格がマッチングしているかどうかが特に重要なものであると言えます。

資格を持ちうる限りすべて書くのではなく、時には取捨選択し、自己PRにつながるように履歴書を作ること事が伝わりやすいアピールに繋がるのではないでしょうか。

今回、紹介したものはごく一部なので、これを参考に応募したい職種と照らし合わせながら資格を探してみてはいかがでしょうか。