履歴書の長所欄はどう書くべき?ポイントについて解説
履歴書の欄の長所・短所を書く場所があり、何を書くべきか迷う、そんな人もいるのではないでしょうか。一方、それほど重要視されていないから、何を書いても大丈夫、そんな風に思って適当に書いていると、選考の際マイナスになってしまうかもしれません。
今回は、そんな長所や短所の欄の書き方のポイントを解説します。
履歴書で採用担当者が見ているものは?
履歴書の長所・短所欄に書かれた内容で、採用担当者はどんなことを判断しているのでしょうか。実は、たくさんの判断材料にしてるのです。
もちろん各採用担当者によって異なるかもしれませんが、履歴書に書かれた内容については、きちんと目を通しています。
特に、最終的に2人の候補者でどちらを採用しようかどうか迷った場合などは、経歴などがあまり変わらないために、判断できないことが多いのです。
そうしたときは、長所・短所欄などに書かれた事項で判断することになります。
見ているポイントとしては、
・仕事との相性はどうか
・自社の社風と合うかどうか
・一緒に働くメンバーとうまくやっていけるかどうか
・チームが多い場合などは、どのチーム・配属先にするか
・そもそも採用するかどうか
・自己分析をきちんとできているか
などさまざまです。
こうしたことから、長所・短所の記載について、実は注意を払う必要があります。
長所・短所の書き方は?
実際に長所・短所を書く前に、どんな長所や短所を書きますか?選ぶ際に以下の点を考慮してみることをおすすめします。
・仕事内容に沿ったもの
・仕事上に起こったエピソードと繋げられるもの
・それぞれ1つに絞る
・短所の場合は、前向きにできそうなもの、前向きな課題として心がけているもの
・業務をするうえで不利にならなそうなもの
仕事内容に沿った長所・短所というのは、実際に採用担当者が仕事や会社との相性をみる材料として長所・短所をみることが多いためです。全く関係のないことを挙げても、アピールポイントになりません。
仕事上に起こったエピソードにするのは、転職するということは、今まで何らかの仕事をしてきたのですから、何かしらのエピソードはあるでしょう、ということです。仕事上のエピソードは、転職後の働きっぷりを想像する材料ともなりますので、採用担当者の目に留まりやすいのです。
それぞれ1つに絞るのは、長すぎてしまうと、読むのが疲れますし、印象に残りづらくなってしまいます。
短所は、それをきちんと分析して、日々の課題にしていることで好感度が上がる材料になり得るでしょう。
長所・短所は、業務をするうえで不利にならないものを選びましょう。お金にルーズだと短所で挙げている人を金融業に採用しようと思う人はよほどのことがない限りいません。長所・短所はいくつか挙げられるでしょうから、その中で、アピールポイントとして役立ちそうなものから検討してみてはいかがでしょうか。
もし、長所・短所が見つからないという場合は、家族や友人に聞いてみるのもひとつの方法です。自分では気がつかなかった部分を指摘してもらえる可能性があります。できれば、仕事を一緒にしたことがある友人がベストです。仕事上のあなたを知っているから。
また、短所しか見つからないという場合は、裏表を考えてみてはいかがでしょうか。おせっかいという短所は、人間味があるや親切などと言い換えることができます。接客業に就こうと考えている人にとっては、有利な長所となるのではないでしょうか。
また、人の意見に流されやすいという短所は、協調性があるということもできます。これは、グループで何かを作り上げるプロジェクトを前提に募集している仕事にはメリットの高い長所ということもできるのです。
それでは、長所・短所を分析したあとは、いよいよ履歴書などに書いていきましょう。
書き方としては、どんな点を長所・短所としているか、それについてどんなエピソードがあるか、転職したあと仕事にどう生かせるか、という順番で述べていくと分かりやすく伝わるでしょう。
長所の書き方
長所の書き方は、仕事に対するアピールと直結するような内容にしていきましょう。
・前向きに取り組める
私の長所は、物事に対して前向きに取り組めることです。仕事で部下が取引先に怒られてしまったことがありました。私は部下を呼び出し、どうしてそうなったのか、部下を責めることなく、怒られた原因について、部下と分析しました。そして、理由をもとに部下と一緒に謝罪に行き、前向きに今後について提案しました。
取引先は、取引を打ち切ることなく、継続どころか、こちらの改善点を評価してくれて、発注を増やしてもらうことに成功したのです。
こうした長所を生かして、管理職として部下と一緒に成長できる上司としてやっていきたいと思っています。
・細かい部分に気がつく
私の長所は、細かい部分に気がつく点です。仕事で同僚が帳簿で入力ミスをしていました。これは、取引先の普段の取引額とかなりかけ離れていたと思ったから指摘することができました。そのため、数字が合わないで帰宅できないという事態を回避することができました。こうした長所を生かして、請求書の発行などについてミスをしないでできると自負しております。
短所の書き方
短所の書き方は、客観的な自己分析と課題がポイントとなります。
・せっかちである
私の短所はせっかちなところです。何事も早め早めにしなければ気が済みません。しかし、せっかちでミスをしないように、一息ついて業務に取り組むようにしています。また、せっかちゆえ早めにできることも多いので、再度チェックしてから、完成とみなすようにしています。
・世話焼き
私の短所は、世話好きのところです。つい親身になってしまうため、プライベートに踏み込まれたくない部下に嫌われてしまったことがあります。それから、短所を見直して、部下と話をする際には、まず相手がどこまで話してくれるか聞き役になり、見極めて、アドバイスを必要としているようだったらば、言うようにすることにしました。このおかげで、部下から相談されることも多くなり、職場の環境改善に生かすことができ、離職率を下げることができたのです。今後も、まずは聞き役に、と心がけております。
まとめ
長所や短所の欄は、採用担当者にとって、仕事や会社との相性などを判断する材料となるものです。そのため、適当に挙げるのではなく、転職したい仕事の内容に生かせるようなものを選ぶようにするのがポイントです。転職活動ですので、仕事上でのその長所や短所が出てしまったエピソードをもとに紹介していくのが、おすすめです。
他方、長所も短所もあるのが当然ですので、何もない、挙げられないというのは、マイナスの印象になってしまいがちです。必ず何かありますので、家族や友人の手を借りて見つけてみてはいかがでしょうか。
もっとあなたらしく働ける会社があるかも?
Clarity(クラリティ)は、結婚、出産、育児と、変化するライフスタイルを通じてキャリアを続けたい女性のために、「働き方」で企業が探せる総合データベースです。
「育児時短勤務」や「リモートワーク」ができるかなど、約6,500社のデータを無料公開中。今すぐ気になる企業をチェックしよう!