転職の時の面接って、どう準備したらいいの? 何から手を付ければよいか、お伝えします!
転職面接の準備をしよう
転職活動の中でも、もっとも重要なフェーズと言って過言ではない「面接」。
書類選考のように、「すでにあるもの」を提出するわけではなく、その場での対応を求められるのは、何度回を重ねても緊張するものですよね。では、転職の面接ではどんな準備をしたら良いのでしょうか。ざっくりと、以下のようなステップに分かれます。
・履歴書や職務経歴書をしっかり見直す
・面接を受ける会社の企業研究をする
・質問や、聞きたいこと、確認しておきたいことをまとめる
・当日緊張しないよう、受け答えの練習をする
・当日になっても焦らないよう、服装や持ち物などの点検をしておく
面接準備のコツ
自分の履歴書をしっかりと見直すこと
まず、重要なのは「自分の履歴書をしっかりと見直すこと」です。
当然のことのように思われるかもしれませんが、「なぜ、面接前に履歴書を見直すべきなのか」を説明できない人もいらっしゃるのではないでしょうか。面接前に履歴書を見直すのは、「面接で話す内容には一貫性を持たせなくてはならない」からです。
では、とある場面を想像してみてください。よく面接で聞かれる「どうして弊社に応募していただいたんですか?」という質問。この質問をされた時、ただ履歴書を見直すだけであれば「志望動機欄」に書いた内容を、そのまま暗記して話すのではないでしょうか。それでは、直接顔を見て話す意味がありません。確かに、履歴書の「志望動機欄」を見れば書いてあることなので、どうしてわざわざ聞くのだろう? と思われる方も多いでしょう。
しかし、履歴書を見て面接のステップへ進ませる際には、「この人のこの話を、もう少し聞いてみたい」とか、「経歴やスキルはマッチしてるけど、あとは人柄を見てみたい」という思いがあってのこと。その希望に答えることができれば内定が出る、ということなのです。つまり、面接では、「この人に会って正解だったな」と相手に思わせることが重要なのです。
ですから、まずは履歴書を見直して「自分のどこが相手の心にひっかかったのか」を考えましょう。そして、履歴書に書かれている内容について質問されても、それを口頭で説明する際には話を立体的に、論理的に組み立てて、相手に納得感を与えられるように準備する必要があります。
論理的に「誰でもこう思うはず」という組み立てをすれば、相手に納得感を与えることができるので、たとえば、先程から話題に上がっている「志望動機」についてであれば、自分の将来のビジョンやキャリアプランをざっくりとでもいいので、組み立ててみましょう。
企業の成長ビジョンをしっかり知ること
そして、「これまでのキャリアでこういうことをしてきて、その中でAということをやりたいと思うようになりました。御社では、これまでのキャリアをいかして働きながら、Aに近づけると感じ、志望いたしました」と述べるのです。
つまり、企業の成長ビジョンと、自分のキャリアプランが重なっているので御社を志望した、と言えればいいのです。ポイントは、できるかぎり「自分に求められる仕事がAである」企業を選ぶことです。もしくは、そこに近づけて自分のキャリアを考えたり、話を組み立てたりするのがよいでしょう。
そうすることで、先方から「今後のキャリアプランを教えてください」と質問されたときもうろたえることがなくなるのではないでしょうか。ただし、その企業で叶えられそうにないキャリアを宣言するのは控えましょう。それは企業選びの段階で排除すべき選択肢です。
志望動機と経歴が繋がっているか
また、履歴書に書いた内容については住所や名前などの基本的な情報以外、「どうして、こう書いたのか?」を説明できるようにしましょう。つまり、職歴・転職歴、趣味などもすべてです。どうしてこのような経歴になったのかと、志望動機はつながっていなくてはなりません。
もちろん「ここでの経験で、新たにこんなことがしてみたいと感じるようになりました」ということも可能ですが、そのキャリアチェンジも事前に考えておき、履歴書や職務経歴書から伝わるストーリーに一貫性をもたせるようにしておきましょう。
これらをしようと思うと、おのずとその企業に対する企業研究が必要になるかと思います。ですので、そこは自分自身の転職、およびキャリアプランを大きく左右することですので、しっかりと時間を掛けて準備しておきましょうね。
面接前には口頭で練習を
面接では、第一にとにかく緊張しないことが重要です。
なぜなら、本来の持ち味や能力を活かせなくなる上、社会人としてここまで経験を積んできて、堂々とビジネスの場で受け答えできないのは、コミュニケーション能力が低いとみなされかねないからです。
プレゼンなどでも同様ですが、何度も繰り返し練習することで余裕ができ、当日の緊張も和らぎますので、必ず受け答えの練習はしておきましょう。そのときは、頭の中で「こう話すつもり……」と考えるだけでなく、必ず口に出して話すようにしておいてください。自分で面接官役をしてその声を録音し、それを流して自己面接練習をするのもよし、紙に書いて紙芝居形式でめくり、声に出して答えるのも良しです。
思ったことについてよどみなく話すのは、本来かなり難しいことです。頭の中で考えるだけではなく、しっかりと口に出して練習しておきましょう。
面接で気をつけるべきポイントは?
では、いざ面接の場で気をつけるべきポイントはなんでしょうか。
笑顔で、はきはきと答えること
これを意識するだけで、大きく結果が左右されます。というのも、これが「コミュニケーション能力の有無をはかる」際のポイントになるからです。
相手の懐に入り、「この人は素で話してくれているな」「素がいい人だな」と思わせるために、笑顔で人懐っこく、はきはきと正直に話すことが重要なのです。そうすれば、もし下準備で想定していなかった質問をされても、「恐れ入りますが、少し考える時間をいただいでもいいですか?」とお願いし、あたふたすることもなくなります。
また、ビジネスの場で笑顔をキープし、気持ちよく話せる雰囲気を作れる人は、感情に押し流されず、スマートな印象を与えます。職場で自分のイライラや、焦りを周囲に撒き散らす人も居ますが、そういう人は採用したくないと思うのが当然ですよね。多くの人事が求めているのは人当たりがよく、誰とでも問題なくすごせるコミュニケーション能力を持った社員です。そこを頭に入れておくと良いでしょう。
正直に話をすること
「自分を偽って、履歴書に書いていないことを話す」のも気をつけるべきポイントです。
最初から「ウソをついてやろう」と思う方はいないと思いますが、面接の場で「~~のご経験はありますか?」と聞かれたら、その企業に受かりたいという思いが強ければ強いほど、「はい、あります」と答えてしまうのではないでしょうか。相手に気に入られたい、採用されたいという思いから小さなウソをついてしまうというのはよくあることですが、多くの場合、それはバレてしまいます。
また、実際にそれで入社したとしても、現場の社員などには経験がないことを悟られ、人事にもその話が通じてしまう、もしくは人事に現場の社員が「~~の経験がある人がほしいって伝えたじゃないか」と伝達がいき、あなたに対する評価が下がってしまうこともあります。ですから、正直に自分に経験のないことならばない、と伝えた上で「そのようなことにもチャレンジしてみたい」と前向きに話すようにしましょう。
まとめ
転職活動をする上で、避けては通れない面接。重要だと分かっているからこそ、かなり精神的に負担が大きいステップでもあります。しかし、しっかりと準備をしていれば面接を大きな飛躍ポイントにできます。ぜひじっくりしっかり準備をして、挑んでくださいね。
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