面接で聞かれることは?聞かれることリストと失敗しない解答例とは。

面接で「よく聞かれる質問」には、質問者側の意図があります。その意図を理解することにより答えもしっかりした内容になり、面接での印象も良くなります。
9つの「よく聞かれる質問」の意図と解答例を知り、面接に臨みましょう。

 

自己紹介をしてください

●質問 意図

「自己紹介」を聞く面接側の意図とは?

  • 自分のことをどれだけ知っていて、自分の強みをいかにアピールできるか
  • 求める採用要件を満たす技術や適性があるかどうか
  • 入社したい熱意はどのくらいあるのか

自己紹介が始めの質問になることも多いので、ハキハキとしっかり自分の思いを伝えましょう。始めの答えの印象が悪くなると、次からの質問の答えも印象が悪くなります。
自己紹介は伝える内容が多いため長くなりがちですが、伝えたいことは簡潔にまとめ、1分以内で収まるようにしましょう。

●解答例

(自己紹介)*苗字*名前*と申します。本日はよろしくお願いいたします。

(経歴)株式会社●●●にて、●●●職を●年経験してまいりました。

(アピールポイント)●●●職で年間〇〇万円の目標を立て、今まで社内で達成したことのない実績を作り、社内表彰においてMVPを獲得しました。

(入社意欲)そこで得た経験を生かし、ぜひ御社で働き、御社の力になりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

これまでの職務経歴を教えてください

●質問 意図

「職務経歴」を聞く面接側の意図とは?

  • 履歴書に書かれている「職歴」の具体的な内容について
  • 職務に関わる経験やスキルがあるか
  • リーダーシップや、業務を率先して指導できる人物かどうか?

面接官は履歴書や職務経歴書で経験やスキルを把握していますが、口頭で記入してある内容の詳細を確認したいという意図があります。勤めていた会社でどのように実績を積んだのか、業務を遂行するにあたりどのような部分を注意したか、など実績をアピールしつつ業務への真摯さを伝えましょう。同じ職種やライバル会社への転職の場合、実績をアピールすることが企業秘密を漏らすということにもなります。注意しましょう。

●解答例

(経歴)△△△大学卒業後、株式会社●●●に入社し、●●●職を●年経験してまいりました。

(実績)●●●職では、任された業務だけでなく、多岐にわたり仕事に関わり案件を成功させました。また、チームリーダーとして案件に関わり、チームにいた新入社員の育成も任されておりました。

(強み)私の強みは、これらの業務で身につけた、〇〇〇と●●●です。この2つの強みを生かして業務を成功させることができました。この強みは、御社での業務にも生かすことができると思っております。

 

退職理由は?

●質問 意図

「退職理由」を聞く面接側の意図とは?

  • 退職理由がネガティブなものなのかどうか
  • 同じ退職理由で退職する可能性があるかどうか

退職理由は、人間関係で退職を考えたのか、待遇が良くなくて退職を考えたのか、など「コミュニケーション力」や「対応力」を知ることができます。また、病気やけがなどで退職した場合、同じ理由で再び退職する可能性があるのかを察することができます。ネガティブになりがちな退職理由を、いかに前向きな内容で伝えるかがポイントです。

●解答例

(理由)●●●職で新しく進める案件の準備をしてきましたが、会社の事業規模の縮小に伴い、進めていた案件が中止となってしまいました。

(思い)大きな可能性を感じていた案件でしたので、そのために身につけた知識やスキルを生かしたいという思いがあります。

(転職後やりたいこと)御社でなら、身につけた知識やスキルを生かして業務に貢献できるのではないかと考え退職をいたしました。

 

志望動機は?

●質問 意図

「志望動機」を聞く面接側の意図とは?

  • 入社への熱意はどのくらいあるか
  • 企業理念と面接者の思いがどのくらい一致しているか
  • 将来性があるかどうか

企業にどのくらい熱意を持っているのか、企業にどのくらい貢献してくれるのか、これから一緒に働く人物として見られるかどうか、などを確認する質問です。熱意があっても企業理念とかけ離れていては、入社後にうまく仕事が進みません。入社の思いが企業理念とどの程度沿っているのかを確認する質問でもあります。

●解答例

(思いと実績)私は●●●職になった当初から「いつかは〇〇〇(志望する職歴内容)をしたい」という思いを持ってきました。そのため、〇〇〇と●●●などの資格を取り実績を積んできました。

(企業理念とのマッチング)そんな中、御社の求人に〇〇〇(志望する職歴内容)を見つけ、御社の△△△(面接先企業理念)という企業理念を知り、私も同じようにいろいろな人に喜んでもらえる仕事がしたいと思いました。

 

他にどのような会社を受けていますか?

●質問 意図

「他にどのような会社を受けていますか?」を聞く面接側の意図とは?

  • 内定を出すかどうか
  • やりたい職種が一貫しているか
  • 自社への志望度がどのくらいなのか

ほかの企業を受けている場合、優秀な人材であればあるほど他社の合否状況で「自社も早めに内定を出した方がいいかどうか」を判断します。また、受けている他社の企業内容により「本当にこの職がやりたいのか」「就職できればどこでもいいのか」などの判定基準になる場合もあります。他社も受けているのに「他は受けていません」など嘘をはやめましょう。同業種の場合、企業間で知り合いがいる場合があり、嘘がわかってしまう場合もあります。

●解答例

(現状)●●●業界を中心に受けています。△△△社は1次選考、△△△社は2次選考まで進んでいるところです。
または
(現状)●●●職を希望しておりますので、△△△社、△△△社ともに●●●職で応募させていただいております。

 

あなたの長所は何ですか?

●質問 意図

「長所」を聞く面接側の意図とは?

  • 自分のことをどこまで知っているか
  • 企業に合う人材かどうか

自分のことをどれだけ理解しているかで、コミュニケーション力がわかります。チームで進める仕事は特にコミュニケーション力が必要です。誰とでもすぐ仲良くなれる=営業力が高い、など面接者の長所が企業にとって利益になるかを確認する重要な質問です。

●解答例(長所が「努力家」の場合)

(長所は1つに絞りましょう)

私の長所は、努力家なところです。私は小学1年からサッカーを始め、中高とサッカー部に所属し、大学でもサッカーを続けてきました。暑い日や寒い日など練習がつらい時がありましたが、辞めずにずっと続けてきました。つらいこともありましたが、長く続けたことにより得た経験はもちろん、サッカーをずっと一緒にやってきた仲間との絆は私の宝物です。

 

あなたの短所は何ですか?

●質問 意図

「短所」を聞く面接側の意図とは?

  • 自分のことをどこまで知っているか
  • 企業に合う人材かどうか

長所と同様、自分のことをどれだけ理解しているかと、面接者の短所が企業にとって不利益にならないかどうかを確認する質問です。

●解答例(長所が「努力家」の場合)

(長所とつながる短所を伝えましょう)

私の短所は、物事に集中しすぎることです。小さい頃からサッカーに励み、サッカーが楽しくてサッカーばかりしてきました。サッカーに集中しすぎるあまり、一時期勉強する時間が減ってしまいテストの時など苦労しました。苦労した結果、勉強とサッカーを両立できる時間の使い方を見つけ、メリハリをつけて勉強もサッカーも取り組むことができるようになりました。

 

前職ではどんな人だと言われていましたか?

●質問 意図

「前職ではどんな人だと言われていましたか?」を聞く面接側の意図とは??

  • 面接者の強みは何かを知るため
  • 周囲評価の確認のため

自己紹介や志望動機、短所や長所で主観的な自己評価は確認できますが、客観的に面接者が周囲からどう思われていたかを知り、企業にとって良い人材になるかどうかを知るための質問です。

●解答例(印象が「リーダーシップ」の場合)

(印象は1〜2つに絞りましょう)私は周りの人に「リーダーシップ」があると言われます。
(理由)イベントを企画した時など、みんなが一緒に楽しめたらと思い、率先してみんなに声をかけ積極的に意見を出し、みんなの気持ちが一つにるように働きかけイベントを成功することができました。

 

5年後どうなっていたいですか?

●質問 意図

「5年後はどうなってたいですか?」を聞く面接側の意図とは??

  • 将来のビジョンがしっかりしているか
  • 目的意識が高いかどうか

5年後・10年後など、近い将来のことについて質問される場合があります。その際、個人的な将来(結婚、出産など)ではなく、企業に入社した場合の将来について答えましょう。面接側は近い将来の内容で、面接者の目的や目標を汲み取り、将来企業にとって良い人材かどうかを見極める質問です。

●解答例

(目標)私は5年後までに、●●●職で〇〇〇(やりたいこと)を実現し、●●●職をまとめるリーダー的存在になりたいと思っています。
(そのためにはどうするか)〇〇〇(やりたいこと)を実現するためには、●●●職での業務を積極的に行うとともに、●●●職に関する勉強を積極的に行い、5年後の目標に向け資格やスキルを身に付けたいと思っています。

 

まとめ

面接は一発勝負で、失敗はできません。書類審査を通過しても、面接で「どんなことを聞かれるのか?」「きちんと答えられるか?」と不安を抱えることは多いです。不安を抱えたまま面接に臨むと、きちんとした返答ができず面接時の印象も良くないものになってしまいます。いい面接をするためには解決策は、質問の意図をきちんと理解することです。いい面接ができるようポイントを押さえましょう。

 

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