面接の一番初めに見られる場面が受付ですが、採用選考に影響する可能性があり、重要な場面です。選考で見られているのは面接担当だけでなく、受付のスタッフなども印象を見ています。受付は、言わば第一印象を与える場面ですので、マナーや挨拶の仕方は気を配りましょう。
面接での挨拶・マナー
面接の受付で最低限守らなければならないマナーについてご紹介します。悪い印象を与えないように最低限の基本的なポイントを押さえておきましょう。
身だしなみ
身だしなみのチェックは建物の中に入る前にしておきましょう。髪の毛が乱れていないか、シャツやスーツにしわがないか、靴に汚れがないかなど丁寧に確認しておきましょう。
建物内や社内に入ってから整えるのは、万が一面接官やスタッフに見られてしまった場合印象を悪くさせてしまう場合があるので避けた方が賢明です。
また、携帯などの音が鳴る機器はあらかじめ電源を落としておくのもマナーです。案外忘れてしまう部分なので気を付けましょう。
内線電話や受付での挨拶と対応
企業によっては受付がなく、内線電話やインターホンで担当者を呼び出す場合もあります。内線番号やインターホンの場合は、呼出し番号が書かれているので、その通りに繋ぎ、担当者に繋がったら、「挨拶」、「名前」、「用件と担当者の名前」を伝えましょう。事前にメールなどで受付の番号が書かれている場合もありますのでその場合はその通りに繋ぎましょう。
担当者が来たら、「本日の○○時に面接の予約をしていました、○○の○○(氏名)です。本日はよろしくお願い致します。」と簡潔にはきはきと伝え、挨拶しましょう。
受付
受付は挨拶や自己紹介だけではありません。受付する時間や、対応してもらうときの時間などにも気を配りましょう。
受付を行うのには適切な時間を選びましょう。基本的に良いとされている受付時間は「約束時間の10分前」になります。早く着きすぎてしまえば担当者の業務を止めてしまう場合がありますし、ぎりぎりになると担当者が準備にバタバタしてしまうことや、面接時間が遅れてしまう場合があります。
受け付けは早すぎても遅すぎても、企業側の負担になってしまうことや迷惑になる場合がある為、適切な時間に受付が行えるように準備しておきましょう。理想としては20分〜30分前に現地について時間を調整できるようにしておくのが良いでしょう。
入室時
面接の入室時もまた、第一印象を与える場面ですので気を引き締めて臨みましょう。
入室の際はドアを3回ノックするのが日本のビジネスでは通例となっています。2回のノックは空室の確認の際のノックですので間違えないようにしましょう。
また、ノックが速すぎると焦った印象に見られてしまいます。ノックは落ち着いて軽くこぶしを作りゆっくりと3回ノックするのがマナーです。「どうぞ」と言われるので、「失礼します」と一言断りを入れてから入室します。面接時にドアが開いている場合は一言「失礼します」と断りを入れてから入室しましょう。
ドアノブが右側の場合は左手で、左側の場合は右手でドアノブを開けます。挨拶とお辞儀をしたら、入室し、面接官に完全に背を向けないように注意しながら開けた手と反対側の手でドアを閉めます。ドアは占めるときに派手な音が出ないようにそっと静かに閉めましょう。
また、ドアをノックするときは「失礼いたします」、入室するときも同じく「失礼いたします」と一言断りを入れるのを忘れないようにしましょう。
閉めた後は椅子の横に立ち自己紹介をします。「○○と申します。本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。本日はよろしくお願い致します。」と挨拶しましょう。面接官が「かけてください」と言ってから座るのがマナーです。
退出時
面接が終了したら退出します。退出の時も一つ一つの所作を見られていますので最後まで気を抜かずに臨みましょう。
面接が終了したら、まず初めに椅子に座ったまま「本日は貴重なお時間を割いてくださりあるがとうございました」と挨拶を忘れずに一礼します。そして、椅子から立ち上がったら、椅子の横に立ち、「ありがとうございました、失礼いたします」と一言添えてから退出します。
ドアの前でもう一度「失礼いたします」と断り、背を向けずにドアを開けて退出しましょう。また、ドアの開閉の仕方にも気を付けましょう。そっと開け、入室時と同じくそっと静かに閉じます。
面接終了後、ほかの社員やスタッフとすれ違ったときは挨拶を忘れずに心がけてください。一般社員からの声を人事は取り入れて選考の基準にしていることも多くあります。建物の外を出るまで選考は終了していませんので最後まで気を緩めずに気を付けましょう。
面接で気を付けるべきことは?
面接は直接、面接官や企業で働いている社員、スタッフの目に触れる場面です。その為、一つ一つの行動や言動が採用の基準として影響してきます。
挨拶一つとっても笑顔ではきはきと挨拶するのと、普通に挨拶するのでは与える印象の差は大きいです。些細な事のように見えますが、そういった一つ一つの所作の在り方が積み重なって面接は出来ています。一つとれば些細な事でも集まれば好印象か悪い印象かどちらかに傾いてしまうかもしれません。
また、マナーとして話し言葉での敬語がきちんと使えていると好印象です。メールや書類での書き文字としての敬語と話し言葉としての敬語の二つはきちんと使い分けておきたいところです。
他にも、退出時は建物内では気を引き締めるべきと書きましたが、建物内から出ても途端に髪を解く、シャツのボタンをはずす、電話をかける等の行動は慎みましょう。建物付近にはその企業で働いている人が近くにいる可能性が高いですし、面接が終わったとたんにだらしなくなる人だという印象がついてしまったらせっかくの面接が台無しになってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。面接でのマナーは採用の中でも基本として必ず押さえておかなければならない部分です。その為、できていなければならない部分で減点や悪い印象を与えるのはとてももったいないことです。
面接の前は事前にシミュレーションをしておくと当日になっても落ち着いて対処できます。面接は採用選考の中でも特に緊張やプレッシャーを感じる場面ですが、少しでも不安な気持ちを軽減するためにもマナーはきちんと頭の中に入れておくことが重要です。
もっとあなたらしく働ける会社があるかも?
Clarity(クラリティ)は、結婚、出産、育児と、変化するライフスタイルを通じてキャリアを続けたい女性のために、「働き方」で企業が探せる総合データベースです。
「育児時短勤務」や「リモートワーク」ができるかなど、約6,500社のデータを無料公開中。今すぐ気になる企業をチェックしよう!