面接での逆質問はこわくない!チャンスに変える逆質問例(転職者・新卒者)
「最後に、何か質問はありますか?」
転職や新卒の面接時、高確率で面接官から投げかけられるフレーズです。通常は企業側が応募者に対して答えていく形で面接は進みますが、応募者から企業側に質問ができる“逆質問”の時間が与えられるケースがあります。
実は、この逆質問も面接官にアピールできるチャンスなんです!「特に聞くこともないから、何も質問しない」なんて、もったいない。ライバルから頭ひとつ抜き出るためには、この逆質問タイムを有意義に使いましょう。それでは、逆質問のポイントを一つひとつみていきましょう。
面接の逆質問、いくつ聞くべき?
「ここで働きたい!」という想いが強ければ強いほど、企業に対して聞きたいことも山ほど出てくるでしょう。しかし、面接時間は限られている場合が多いので、逆質問が多ければ面接の時間を過ぎてしまう可能性があります。面接のシーンに合わせて、逆質問の数を変えましょう。
人事担当者や配属予定部署の担当者が面接官をする一次面接・二次面接では3個を目安にしてください。最終面接は、社長や役員が面接官を担当しています。なかなか時間が取れずに忙しい人たちですので、逆質問は2個までを目安にしましょう。集団面接では他の応募者もいるので、逆質問を1個以上してしまうと悪い印象を持たれてしまう可能性も。
以上を簡単にまとめると、このようになります。
- 一次面接・二次面接…だいたい3個まで
- 最終面接…だいたい2個まで
- 集団面接…1個がベター
逆質問の内容は事前に準備していくべきですが、多めに考えていくことがポイント!質問しようと思っていたことを面接官が説明することもありますし、集団面接では他の人が質問してしまうこともあります。ネタがなくならないよう、予め多めに逆質問内容を考えていきましょう。
「何か質問はありますか?」のOK解答例
まず、面接官が逆質問でどのようなポイントを見ているのかというと、主に以下の3点について判断しています。
- 入社意欲、やる気
- 応募者の性格や経験
- 会社との相性
この3点を踏まえて、どのような質問内容がいいのかを解説します。
中途採用者の逆質問例
【ポイント1】自分が働く姿をイメージした逆質問で、入社意欲や入社後のやる気をアピール!
「私と同年代の中途採用者で活躍している人がいれば、活躍までにどのくらいの期間があったのか、そして何か心掛けていることがあったのかを教えていただきたいです。」
→入社後にいち早く活躍したいという気持ちが伝わります。
「配属予定部署の上長のお人柄や、部署内の雰囲気はどのような感じでしょうか?」
→一次面接での逆質問に向いている内容です。入社意欲や、部署への関心をアピールできます。
「もし内定をいただけたら、入社までに準備しておくべきことや心構えなどはありますか?」
→入社するまでスキルを磨いておきたいという意欲を伝えることができます。
【ポイント2】中途採用の場合は、前職での経験を盛り込んだ質問内容にすることで、自身の得意分野や実績をアピール!
「前職では、会社の財務関係を処理していたので、○○という資格も取得しました。今回御社で募集している経理事務の仕事で、この資格や経験を活かすことはできますか?」
→自分の資格や経験をこの会社でも活かしたいとい気持ちが伝わります。
「前職で、営業マネージャーとしてチームメンバーをまとめ、営業組織の改善に取り組んできました。その中で、業務効率化ツールを導入したり、モチベーションがアップするような評価制度を整えたりしてきました。御社でマネジメント職をしている方々は、入社後どのくらいでマネージャーになり、現在はどのような取り組みを行っていますか?」
→営業マネージャーの経験や実績のほか、「この会社でもマネージャー職をやりたい」という気持ち、会社に対する興味関心もアピールできます。
マーケティング部門に所属していましたが、カスタマーサポートや営業部など、部署を超えてコミュニケーションを取っていました。一つの目標を共有することで、受注率のアップにも繋がったと思っています。御社では、部署を超えて交流を図る社風はありますか?
→受注率をアップさせた実績と、自身のコミュニケーション能力をアピールし、更に会社に対する関心も伝わります。
【ポイント3】面接先の会社のことを事前に勉強していったうえで逆質問をすることで、会社との相性や、企業理解をアピール!
「御社のビジネスモデルの○○という点に興味を持ちました。一次面接で、●●という企業理念から生まれたビジネスモデルだとお聞きしたのですが、代表者様がどのような経緯でこの企業理念を創り上げたのかお聞きしたいです。」
→最終面接に向いている逆質問です。ビジネスモデルを理解し、一次面接でも質問をしてその内容をきちんと覚えているうえに、内容を掘り下げて聞くことで、他の面接者から一歩リードできるでしょう。
「昨年、○○のリニューアルしたことで売上が1.5倍になったそうですが、リニューアルに至ったきっかけと、今後の改善点を具体的に教えていただけないでしょうか。」
→商材の動向を理解し、きちんと会社のことを研究していることが分かります。また、結果だけでなく分析も聞くことで、PDCAサイクルを考えて仕事をすることもアピールできます。
新卒採用者の逆質問集
【ポイント1】働いていることをイメージした質問で、面接に対する真剣さと入社意欲をアピール!
「女性でマネージャーとして活躍している方はいますか?また、出産や育児をしながらも責任ある仕事を任せていただけるのでしょうか?」
→女性ならではのライフイベントと、仕事の両立をしていきたいことをアピールし、長く働いて活躍したいという意思を伝えることができます。
「現在活躍している方の中で、○○様(面接官)が面接の際に“ここが他の人とは違うな”と感じたポイントはありましたか?」
→どのようなことを心掛けたら活躍できるのかという意欲をアピールできます。更に、面接官自身の経験を質問することで、面接官の印象にも残るでしょう。
「新入社員のうちに、勉強しておくべきことややっておかなければならないことはありますか?」
→入社してからいち早く活躍したいという意欲が伝わります。
【ポイント2】学生時代の経験や自分の性格を取り入れることで、自分の性格や実績をアピール!
「大学時代は○○部の部長をさせていただき、マネジメント能力とコミュニケーション能力を培うことができました。この経験を、御社で活かすことはできますか?」
→自分の経験をアピールし、入社したらそれを活かして貢献したいという気持ちが伝わります。
「粘り強く最後まで諦めない性格ですが、他に御社で活躍するために必要な資質はありますか?」
→自身の性格や入社意欲をアピールし、入社までに何を学んでおけばいいのかを意識した質問は好印象です。
「何か質問はありますか?」のNGな例は?
「逆質問の内容が思いつかない…」と焦ってしまい、思いついたことを何でもかんでも質問すればいいというものではありません。逆質問のNGポイントは、ずばりこの3つ!
準備不足
企業のホームページや求人情報を見れば分かるような質問は絶対にNG!勉強不足・準備不足だと思われてしまいます。
「御社の企業理念を教えてください。」
「主力商材は何ですか?また、主要な取引先はどのような業種になりますか?」
待遇のことばかり
給与や有休などは気になるポイントではありますが、待遇面の質問ばかりでは「待遇がよければ、当社でなくてもいいのでは?」と思われてしまいます。また、求人情報に書いている内容もあるので、事前に確認しましょう。
「有給休暇の取得率はどのくらいですか?」
「残業手当はどのくらいもらえますか?」
まとめ
逆質問はポイントを押さえれば、入社意欲や自分自身のアピールにも繋がります。逆質問の時間をもらえたら「ラッキー!」と思ってもいいほど!チャンスと捉え、面接官の印象に残る逆質問をして、志望度の高さを伝えましょう。