転職への不安はみんなある?新しい仕事にうまく馴染む方法とは。

転職の不安はみんな持っている?

「思ったような仕事ができていない」「お給料に不満がある」など、転職したいと思いつつ転職に1歩踏み出せないという方もいるのではないでしょうか?転職は、今の会社よりいい会社に行けるという保証もなく、お給料が今より良くなるという確約もありません。転職には悩みと不安がつきものです。

厚生労働省「労働安全衛生調査(実態調査)」のメンタルヘルス対策への取り組み調査結果の中で、「職場でストレスを感じる原因」は仕事の質・量へのストレスや仕事の失敗、責任の発生などへのストレスや対人関係(セクハラ・パワハラを含む)が挙げられました。

転職は、一般的に職場で抱えるストレスに加え、新しい職場でゼロから人間関係を築き、1から仕事を覚えることになる、などいつも以上に身体や心に不安やストレスを抱えます。

 

転職への不安要素 「人間関係はうまくいくのか」

厚生労働省の「労働安全衛生調査」でも挙げられている通り、職場で感じる多くのストレスの原因に「人間関係」が大きく関わっています。職場は1日の中で大半を過ごす場所です。転職後、新しく出会う上司や同僚が自分と気の合う人だとは限りません。怖い上司や苦手な同僚、社内で陰口を言われたりする、など職場の人間関係が悪くなると仕事が手につかなくなり、心にも大きなストレスを抱えます。転職を考えるのに「人間関係」は大きな不安要素の1つです。

 

転職への不安要素 「お給料は減らないのか」

厚生労働省の「雇用動向調査結果」の離職理由の主な理由は、「自己都合」が75.5%と最も高く、自己都合の詳細内容は「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」が27.3%、「満足のいく仕事内容でなかったから」が26.7%、「賃金が低かったから」が25.1%、との調査結果が挙げられました。転職を考える理由に「お給料」は大きく関わりますが、「こんなはずじゃなかった」「前の方が良かった」と、仕事とお給料の釣り合いは実際に働いてから気がつくことが多くあります。お給料の増額を考えて転職したのに減る場合もあり、お給料が今より良くなるという確約もないため、お給料が増えるのか減るのかは転職を考えるのに大きな不安要素の1つです。

 

転職への不安要素 「キャリアは生かせるのか」

キャリアを積んでから転職する人は特に、新しく始める仕事に対して「期待される仕事以上の成果を出せるか?」「キャリアが役に立つのか?」と、転職先に自分がどれだけ貢献できるのか不安を抱える場合があります。転職せずに今いる会社でキャリアを伸ばすべきなのか、新しい会社で期待に応える仕事をして新しいキャリアを積むのか、新しい職場で新しい仕事に取り組んでみないとキャリアが生かせるかどうかわからないため、転職を考えた時キャリアを生かせるかどうかは大きな不安要素になります。

 

転職への不安要素 「条件にあった仕事が見つかるのか」

(財)社会経済生産性本部「働くことの意識調査」よると、働くことの条件に何を求めるか?の第1位は「自分の能力、個性を生かせるか」です。次ぐ条件は「技術が覚えられるか」「仕事が面白いか」など、お給料や勤務地より、仕事へのやりがいや内容を重視する傾向があります。転職先を見つける時、まずは条件を確認します。仕事の内容、やりがい、お給料の金額、勤務地、休日日数、残業があるかないかなど、自分にとっていい条件に合った仕事が見つかるかどうかはわかりません。また、見つかったとしても就職できるかどうか保証がないため、「仕事が見つかるのか」は転職に踏み切れない不安要素の1つです。

 
 

転職先でうまく馴染むコツは?

仕事にやりがいを感じる、困ったことが起こった時に相談できる人がいる、仕事量が増えた時に手伝ってくれる人がいる、など新しい職場で抱える不安や悩みは「新しい職場に馴染むこと」で解消される場合も多く、どれだけスムーズに新しい職場や仕事に馴染めるかが転職を成功させるポイントです。

新しい職場に馴染むためのポイントを理解し、転職を考えた時に出る不安要素を解決しましょう。

 

馴染むコツ 「新人の気持ちで取り組む」

どれだけキャリアを積んでいようと、転職先にとっては「新人」です。転職は、新しい仕事内容であっても新鮮味が薄く積極的になれない場合があります。新人の気持ちで与えられた仕事に積極的に取り組んでみましょう。

 

馴染むコツ 「前の職場、前の仕事と比較しない」

「今までのやり方の方がスムーズにできる」「前の会社ではこうだった」「仕事の仕方が前と違う」など、転職前の職場と新しい職場を比較することはやめましょう。職場によって仕事の仕方、社内の規定やルールは違います。転職先に合わせた仕事の進め方を理解し、新しい職場のやり方に馴染むことが大切です。

 

馴染むコツ 「積極的に挨拶する」

挨拶は良好な人間関係を築く上で最も大事なことです。会話が苦手という人も、「笑顔で挨拶」を心がけ、上司・同僚、取引先の方などには積極的に挨拶ましょう。また、新しい職場の人の顔や名前を早めに覚えて、挨拶の前に「〇〇さん、おはようございます」など名前をつけるようにすると、新しい職場の人とうまくコミュニケーションが取れるようになります。

 

馴染むコツ 「身だしなみを整える」

しわしわのシャツや汚れている靴など、身だしなみがきれいでないと、相手に与える印象が悪くなります。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによるメラビアンの法則によると、第一印象は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」から決まるといわれ、人の第一印象は3〜5秒で決まるといわれています。身だしなみを整え人に与えるファーストインプレッションを大事にすることは、新しい職場で良好な人間関係を築く上で大切です。

 

馴染むコツ 「わからないことはすぐに確認する」

キャリアを積んでからの転職はプライドがあり、上司や同僚が年下の場合は特にわからないことをすぐ聞けない場合があります。わからないことをそのままにしてしまうと仕事の失敗を招きます。わからないことはすぐ確認し、失敗しない努力をしてみましょう。

 

馴染むコツ 「結果をいそがない」

「早く評価をされたい」「会社のために早く役に立ちたい」と、仕事に対しての意欲が強いことはいいことですが、周りとの歩調を合わさず自分だけで仕事を抱え空回りしてしまうことがあります。新しい仕事に慣れるまでは、まずは与えられた仕事を1つ1つ着実にこなし自分のペースを見つけましょう。ペースがつかめてきたら、自分が出来る範囲で会社に役立つ仕事を見つけていきましょう。

 
 

慣れるまではどのくらいかかる?

厚生労働省の「平成27年度転職者実態調査」によると、転職者の現在の勤め先における満足度は「満足及びやや満足」が53.3ポイント、と「不満」が10.3ポイント、「どちらでもない」が35.3ポイントでした。転職に不安要素はあるものの、転職したことにより働くことに「満足」している人が多いのが現状です。転職後、どのくらいの期間で新しい職場や仕事に馴染んだかで、転職に対する「満足度」や「成功度」の受け取り方が変わります。

転職は、環境の変化や生活スタイルの変化でストレスを感じることも多く、「新しい仕事は疲れる」「新しい職場に馴染めない」とネガティブになる場合があります。環境の変化や生活スタイルがきちんと整うまで、平均で1カ月〜3カ月かかると言われています。

転職先で馴染むコツを実践しながら、まずは「1カ月」を目安に新しい仕事や職場の人間関係に取り組んでみましょう。

 
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まとめ

転職が人生のターニングポイントにもなる大きな変化です。大きな変化になるからこそ、転職への不安要素は多く、不安要素は1歩を踏み出すための妨げになります。不安要素が多いまま転職を考えると、いい仕事に見つけようとする気持ちも減り、このままでいいのではないだろうか?と転職を諦めてしまう場合もあります。自分にとっていい転職が出来るよう、転職先にうまく馴染むコツを理解して、転職で抱える不安要素を減らしましょう。

 
 

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