転職後はストレスが溜まる?ストレス発散できるおすすめ方法5つ
転職後のストレスの原因は?
厚生労働省「労働安全衛生調査(実態調査)」のメンタルヘルス対策への取り組み調査結果の中で、「職場でストレスを感じる原因」は仕事の質・量へのストレスや仕事の失敗、責任の発生などへのストレスや対人関係(セクハラ・パワハラを含む)が挙げられました。
転職は、生活環境の変化やゼロから人間関係を築かないといけない、など仕事以外で感じるストレスも多く、転職後にかかるストレスで身体も心も疲れてしまう場合があります。
ストレスの原因 「人間関係」
転職したらゼロから人間関係を築くことになります。新しく出会う上司や同僚と良好な人間関係を築けるかどうかで転職後のストレスは大きく変わります。
また、良好な人間関係は仕事をスムーズに行う上で重要なポイントにもなります。
職場は1日の中で大半を過ごす場所です。怖い上司や苦手な同僚、社内で陰口を言われたりする、など職場の人間関係が悪くなると仕事が手につかなくなり、心にも大きなストレスを抱えます。
ストレスの原因 「ワークライフバランスの乱れ」
ワークライフバランスとは、「仕事と生活の調和」と訳され「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに家庭や地域生活などにおいても、子育て期や中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことです。
転職により通勤時間や路線が変わったことによる通勤時間の増加や、仕事内容が変わり仕事の処理に時間がかかり帰宅時間が遅くなる、休日出勤や残業が増え家族と過ごす時間が少なくなる、など転職により生活環境が変わりワークライフバランスが乱れる場合があります。
ストレスの原因 「評価されない」
自分にとって転職は「キャリアを積んでから始める新しい仕事」ですが、転職先にとってはどれだけキャリアを積んでいようと、まずは「新人」です。今までのキャリアを認めてもらえず、新人扱いされ思っていたような評価がされないことで不満を抱える場合もあります。
また、同じ仕事をしていても先に入社している人の方が評価され悔しい思いをする場合もあります。
ストレスの原因 「仕事とお給与が見合わない」
聞いていた仕事内容と実際の仕事内容が異なる場合や、聞いていた仕事量よりはるかに仕事多く、提示されたお給料と見合わない場合もあります。仕事とお給料の釣り合いは実際に働いてから気がつくことが多く、「こんなはずじゃなかった」「前の方が良かった」と、お給料面でストレスを感じ転職を後悔する人もいます。
ストレスの原因 「やりたい仕事ができない」
「すぐにやりたい仕事ができると思っていたのに」「やりたい仕事があって転職したのに」と、新しい職場ですぐにやりたいことができない場合があります。
モチベーション高く転職した人ほど、やりたいことができないストレスが大きく溜まります。
原因は解決できる?
転職後のストレスは「会社に慣れる」ことで大きく変わります。新しい環境にすぐに慣れる人もいれば、慣れるまで半年くらいかかる人もいます。
まずは「1カ月」を目安に新しい仕事や職場の人間関係に取り組んでみましょう。
●転職先に慣れるために1カ月間でやるべきこと
- 「挨拶は積極的にしましょう」挨拶は良好な人間関係を築く上で最も大事なことです。上司・同僚、取引先の方などには積極的に挨拶しましょう。
- 「身だしなみを整えましょう」身だしなみを整えることは良好な人間関係を築く上でも大切です。しわしわのシャツや汚れている靴など、相手に与える印象が悪くなります。また、身だしなみを整えることで気持ちがすっきりし、自分自身の気持ちを正すのにも役立ちます。
- 「真剣に仕事に取り組みましょう」転職は、新しい仕事内容であっても新鮮味が薄く積極的になれない場合があります。新人の頃の気持ちを思い出し、まずは与えられた仕事に積極的に取り組んでみましょう。
- 「わからないことはすぐ聞きましょう」キャリアを積んでからの転職はプライドがあり、上司や同僚が年下の場合は特にわからないことをすぐ聞けない場合があります。わからないことをそのままにしてしまうと仕事の失敗を招きます。わからないことはすぐ確認し、失敗しない努力をしてみましょう。
- 「適度にコミュニケーションをとりましょう」仲の良い人を早く作らないと!と、話の輪に積極的に入っていきランチや飲み会に誘う必要はありません。まずは同僚や、席が近くの人との会話から始めてみましょう。適度な距離感を持ったコミュニケーションを心がけましょう。
ストレス解消法5つ
日々の仕事に追われていると、自分で抱える小さなストレスに気がつかず、気がつけば大きなストレスになり心が病んでしまう場合があります。
●厚生労働省「5分でできる職場のストレスチェック」
ストレスチェックで自分が職場でどれくらいのストレスを感じているのかをチェックしてみましょう。ストレスが多い場合は、自分なりのストレス解消方法を見つけて上手にストレス発散してみましょう。
ストレス発散法1「友達と出かける」
休日や仕事終わりに友達と食事をしたり出かけたりしてみましょう。仕事中は会社の人とばかり接しているので常に気を使い気が張っています。友達と会って気楽な気持ちで食事をし、会社での不満や思っていることを言葉にするとリフレッシュできます。
また、週末時間ができたら友達とプチ旅行へ行くのもおすすめです。山登りや森林浴、温泉地でゆっくり身体を癒したり、地域の美味しいものを食べたり、と非日常を感じることでリフレッシュ効果が得られます。
ストレス発散法2「身体を動かす」
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準」で、身体活動や運動が生活習慣病の罹患率や死亡率を低下させるとともに、気分転換やストレス解消につながりメンタルヘルスの改善にも効果があると発表されました。急に身体を動かすと負荷がかかり過ぎてしまうので、まずはジョギングやヨガ、ストレッチなどゆっくり身体を動かす運動から始め、自分にあった運動を見つけてストレス発散してみましょう。
ストレス発散法3「趣味に没頭する」
映画鑑賞や音楽鑑賞、裁縫や読書など、自分の趣味に没頭する時間は仕事で抱えている悩みや不安などを忘れることができ、目先のことに没頭できるのでストレス発散やリフレッシュ効果が得られます。「趣味が見つからない」という人は、子供の頃や学生時代など、昔やっていたスポーツやゲームをもう1度始めたり、家族や友達の趣味を一緒に体験してみたり、合うか合わないかは考えずにとりあえず気になったことを始めてみましょう。
ストレス発散法4「おもいっきり泣いてみる」
涙を流すことにより、人間の自律神経は緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、リラックスや安静を促す副交感神経優位な状態に切り替わりストレス解消法になると言われています。涙活もストレス解消におすすめです。
【涙活】
涙活(るいかつ)とは意識的に泣くことでストレス解消を図る活動のこと。泣ける映画や感動的な本を読んで、悲しみや感動の涙を流すことです。
ストレス発散法5「お風呂につかる」
ぬるめのお湯(38~40℃)につかると、副交感神経が刺激され身体を緊張からほぐし、疲れを癒す効果があると言われています。
また、好きな香りの入浴剤を入れて香りを楽しみながらの入浴は、より高いリラックス効果が得られます。普段、湯船に浸かる時間がなくシャワーで済ませてしまっている時は、休日に好きな香りの入浴剤を入れてゆっくり湯船につかってみましょう。
まとめ
転職は、新しい仕事を覚えることに加え、環境の変化や人間関係でより多くのストレスがかかります。 転職を成功したものにするためにも、ストレスを上手に解消し日々の仕事に向き合うことが大切です。ストレスは気がつかないうちに大きくなってしまうものです。小さなストレスを溜め込まず、自分に合うリフレッシュ方法を見つけストレス発散しましょう。
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