いざ転職するとなると、再び就職活動の時と同じように履歴書を書いたり、面接を受けたり、ということが必要になってきます。
近年は契約書すら電子契約書で完了できる時代。履歴書の書き方も少しずつ変わってきているようです。
今回は、転職するときに知っておきたい、履歴書の書き方をまとめてみました。
履歴書は手書きorパソコンどっちでもいいの?
かつては家にパソコンがあれば珍しがられたものですが、今やスマートフォンのように一人1台があたりまえのようになっているパソコン。就職活動も転職活動も、情報源は紙媒体からネット環境へと変わってきました。そうして便利になる一方、パソコンの変換に頼ってしまって漢字が書けない、言葉を正しく使えないなどの問題点も浮上しています。現代社会において、履歴書はやはり手書きであるべきか、パソコンにすべきか?
実は、人事担当者にとってはどちらでも大差ない、という回答が大半のようです。
パソコンにはパソコンの、手書きには手書きのメリット・デメリットがあり、どちらが絶対的に正解とはいいがたいのが現状。また、昔に比べて採用する側の世代もパソコンなどに慣れてきて、古い考えの世代も柔軟に対応できるようになってきていることもあるようです。
手書き履歴書のメリット・デメリットは?
それではここで、手書き履歴書のメリット・デメリットに触れてみましょう。
メリット
【人となりが見れる】
手書きの最大の利点はこれでしょう。文字には人の人格が現れるといいます。右上がりの文体は書道の経験がある、文字の間が詰まっている人は心が狭い、大きく字を書く人はおおらか、など、科学的に証明されているわけではありませんが、ある程度の傾向はみられるようです。手書きの文章ってちょっとしたクセにも人間味が感じられて、なんだか愛着がわいてきますよね。また、文字をまっすぐに書けているか、履歴書用紙に汚れはついていないか、というところでも、几帳面な人かどうかが問われます。
デメリット
【読みづらい】
手書きだと、人によって文字に癖が現れます。あまりに癖の強い文字だと、読みにくく、それだけで選考が不利になってしまうことも。
【時間がかかる】
履歴書で間違えたときは、修正液や修正テープで直すのはご法度だといわれています。一度うっかり間違えると、また最初からやり直し、という経験をされた方も多いのではないでしょうか。また、複数の会社を受けるときには、同じ職歴や資格をそのたびに一から書き直す必要もあります。何かと時間がかかってしまいがちなのは、手書きの大きなデメリットといえるでしょう。
【評価されない】
これは少々意外に思えるかもしれませんが、今の時代にあって手書きであることを歓迎しない企業もあるようです。上記のように読みにくくなるということもあるでしょうし、手書きだとパソコンが使えないのかも、と思われてしまうことも。
パソコンで作った履歴書のメリット・デメリットは?
それでは今度は、パソコンで作った履歴書のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
【見やすい】
パソコンであれば文字は統一されるわけですから、見やすくなるのは当然のことです。クセ字が直らずそれだけで損をしてしまうような人にとっては、全員が同じスタートラインに立てるツールといえるでしょう。裏を返せば、パッと見ただけでは人となりが伝わりにくくなるので、より内容に力を入れる必要がありそうです。
【スキルの証明】
パソコンで履歴書をつくっているというだけで、パソコンを使えるというスキルの証明になります。文字を入力できるという基本的な部分はもとより、パソコンで履歴書を作るとなるとテンプレートを探してダウンロードするというのも立派にアピールできるスキルですし、エクセルやワードで履歴書の体裁をつくる技術もポイントになるでしょう。
【時間の短縮】
書くのも消すのも、パソコンのほうが手書きより早い、という方も多いでしょう。特に画数の多い漢字などは、パソコンで打ったほうが格段に速いのは事実。また、パソコンに保存しておけば書き換え、使いまわしが容易にできるのも、時間を短縮することができてうれしいですよね。
デメリット
【評価されない】
意外にも、デメリットの理由は手書きと逆でありながら同じ理由。やはり旧体制の残る企業や、上役が電子機器に疎いというだけでパソコンの履歴書だとはじかれてしまう人は多いようです。
パソコンで作るときのおすすめテンプレートサイトは?
パソコンで履歴書をつくるなら、ネット上で無料でダウンロードできるところもいっぱいあります。ここでは、代表的なサイトを3つ上げておきましょう。
世間一般的に「公式」とされているのが、ハローワークの履歴書です。基本的な事項を書く欄があり、レイアウトも見やすくなっています。
就職・転職サイトのエン・ジャパンの履歴書もおすすめです。書く内容は同じですが、職歴と志望動機をさりげなく協調できる、自分の強みをアピールしやすいレイアウトの履歴書です。
こちらも転職に強いリクナビから。リクナビの履歴書はエクセルで作成できるので、普段エクセルを使い慣れている人にとっては扱いやすくて便利ですね。
履歴書作成時の注意点は?
パソコン、手書き、どちらにもメリット・デメリットがあるとわかりました。企業にどちらが良いか事前に聞いておくのもおすすめです。最後に、どちらで書いても気を付けておきたい注意点をまとめておきました。
【パソコン】
パソコンで書く際には、オリジナルのテンプレートではいけません。履歴書には履歴書たるレイアウト、必要事項があるのです。パソコンからの履歴書はエクセルやワードで作れるようになっていますが、自分の作りやすいように書いてしまうと採用担当者には見にくく映るでしょう。
【手書き】
少し触れましたが、手書きの履歴書では修正ペンはNG。社会人になってからも公的な文書では誤字脱字は斜線を引いて印鑑を押して修正するのが通例です。これができないと社会人になってから恥ずかしい思いをすることに。下手に修正ペンを使ってしまうと、ルールが身についていない非常識な人だと思われてしまうかもしれませんね。
まとめ
結局のところ、手書きであろうとパソコンであろうと、一番大事なのは相手に失礼のないように書いているか、ルールをしっかりまもっているか、というところにありそうだ。手書きかパソコンか迷ったら、まずは企業にどちらが良いか確認すること。それでも自由にと言われたら、自分自身が最も相手を喜ばせることができるほうで攻めてみましょう。
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