産休に入る人に送るメッセージマナーは?

職場や友人で出産を控え産休に入る人がいる場合、無言で見送るのも気がひけるため、なにかとメッセージを送りますよね。
友人など気兼ねない関係の人であれば、スムーズに言葉が出てくるものの、会社の上司や同僚などであれば、どういうメッセージを送っていいものか、迷う方も多いのではないでしょうか。
また、友人であっても、こういう人生の節目には、相手の気を悪くするようなことはしたくないもの。

しかし、人生で産休に入るメッセージをもらう機会も出す機会もそれほど多くないため、いざメッセージを送ろうと思っても、どう書けばよいかわかりませんよね。

今回は職場や友人が産休に入るとき、メッセージを送る場合のマナーと、その例文をご紹介いたします。

まず、産休に入る人へメッセージを送る際のマナーからご紹介しましょう。

対象が誰であったとしても、共通して言えることは下記です。

・出産には何があるかわからないため、様々なことを勘案してメッセージを考えること

・生まれてくる子供に対する過度な期待を寄せるのは控えること

・縁起の悪い言葉は避けること

マナーというのは基本的に、相手が不快に思わないように気をつけるものです。
妊娠時は精神的にも体調的にも不安定になりますし、不安なこともたくさんあるでしょう。言葉に過剰に反応してしまったり、深読みされてしまったり、ということもあります。

出産後・産休後も関係が続くことがほとんどかと思いますので、失礼のないように注意を払いましょう。

 

メッセージの例文

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さて、それではどのようなメッセージを送るのがいいでしょうか。
具体的な例文をみていきましょう。

 

上司・先輩へのメッセージ例文

会社の上司や先輩などが産休に入る場合の例文からご紹介していきます。
管理職や年の離れた上司など少し遠い関係であれば、当たり障りのないものでよいでしょう。詳しく相手のことを知らない分、何が相手を不快にさせるかも分からないためです。

一方、仕事でも普段からよくお世話になっている直属の上司や先輩などであれば、かしこまった例文などだったとしても、一言あなたらしい言葉を添えるのがよいでしょう。

例文:
『○○(部長・課長等、役職名)、おめでとうございます。
いつもご指導ご鞭撻いただき、誠にありがとうございます。
産休後、○○(役職名)にご指導いただいたことをいかし、成長した姿をお見せできるよう、頑張って参ります。
産休中は、ご自愛下さいませ。またお仕事ご一緒できる日を、楽しみにしております。』

『○○さん
おめでとうございます。いつも大変お世話になっております。
お返しできるよう○○さんの産休中は頑張りますので、どうぞゆっくりと体を休めてください。
お仕事に復帰された際は、またご指導よろしくお願いいたします。』

少し堅いものと、くだけたものを用意しました。これまでのご指導に感謝することと、産休中に体を労ってもらうよう心遣いを込めるのがよいでしょう。

 

同僚へのメッセージ例文

会社の同僚が相手であれば、もう少しくだけた内容でも良いかもしれません。

例文:
『○○さんへ
産休直前まで、お仕事お疲れ様でした。
○○さんと一緒にやり終えた△△のプロジェクト、すごくやりがいのある仕事でした。また産休後にも、一緒にあんなプロジェクトをやれたらいいですね!
いまは、お仕事のことは一旦忘れて、ゆっくりと体を休めてください。
また、産休後は赤ちゃんの話なども色々聞かせてくださいね』

『○○さんへ
産休直前まで、引き継ぎなど大変だったかと思います。お疲れ様でした。
私が引き継いだ仕事はしっかり責任を持って進めますので、安心して産休にお入りください。
○○さんから、いつも仕事の刺激を受けていました。本当にありがとうございます。
産休明けには、またランチにでもいきましょう!その時、赤ちゃんの話もたくさん聞かせてくださいね』

同僚から仕事を引き受けることもあるかと思います。その場合は、しっかりと自分で責任を持って進めるということを書いてあげると、その人も安心して産休に入れそうですよね。

 

後輩・部下へのメッセージ例文

さて、続いては職場の後輩などが産休に入る場合です。
後輩や部下であれば、自分が先輩に仕事を任せて産休に入るのは申し訳ない……という気持ちの人もいるかと思いますので、まずはその不安を和らげてあげましょう。
『いい先輩だな』と思ってもらえると良いですよね。

例文:
『○○さん、おめでとう!
妊娠中は体調が悪くなることも多いと思うのに、産休直前までお仕事お疲れ様でした。
いつも仕事を頑張っていて、素直に質問してくれる○○さんの姿勢は、私もずっと見習いたいと思っていたよ。
産休中は、体に気をつけてゆっくり過ごしてね。また一緒に仕事できる日を楽しみにしています』

『〇〇さん、おめでとう。
きっと○○さんのことだから、産休中の仕事のことも気になってしまうと思うけど、○○さんと赤ちゃん以上に大切な仕事なんてないから、今はゆっくり体を休めてください。
仕事のことは、私が責任を持ってやっておくからね。戻ってきたら、そのときはまたフォローもするから安心してください。』

いくら産休だから仕方がないとはいえ、働いている先輩たちを差し置いて自分だけ休暇を取った……ということに、罪悪感を覚える後輩なども多いかと思います。
その不安や心配を拭ってあげることが、1つ良い先輩としての見本になるのではないでしょうか。

 

取引先の方へのメッセージ例文

取引先の方が産休に入るということで、ご連絡を頂く場合、こちらからもメッセージをお送りしますよね。
おおむね、取引先の方は自身が産休中は弊社の●●に仕事を引き継ぎます、などと連絡してくるかと思います。
その時、こちらはなんとお返事をするのが良いのでしょうか。

例文:
『○○様
いつも大変お世話になっております。
ご懐妊、誠におめでとうございます。大変お忙しい折に、ご連絡いただきまして感謝申し上げます。
また、後任引き継ぎの件も、承知いたしました。○○様が産休でご不在の間は、●●様へご連絡差し上げたく存じます。
大変な時期かと思いますので、どうぞ体調を崩されぬようごゆっくりとお過ごしくださいませ。
産休明けにはまた、どうぞよろしくお願いいたします。』

『○○様
いつもお仕事では大変お世話になっております。
ご懐妊、本当におめでとうございます。お忙しい折にご連絡賜り、誠にありがとうございます。
お休み中の業務につきましては、ご教示いただいたように●●様とやりとりさせていただきます。
しばらくは大変な時期が続くかと思いますが、母子ともに健康に気をつけてお過ごしくださいませ。
またお仕事をご一緒できる日を、楽しみにしております。』

取引先の方ですので、失礼のないような書き方をするのが良いでしょう。

 

友達メッセージ例文

最後に、友人あてのメッセージのご紹介です。
たとえば同期で仲良くなった他の部署の友達であったり、会社とはまた関係のない友人だったりするかもしれません。
後者であれば、特別「産休に入るから」という理由でメッセージを送ることはないと思うので(ほかに、妊娠や出産の際にメッセージを送るということのほうが多いように思います)、今回は会社にいる他の部署の友人であると想定しました。

例文:
『○○、妊娠本当におめでとう!
いつも仕事を頑張っていた○○だから、産休にあたって仕事のことも不安になっていると思います。
だけど、出産よりも大事な仕事なんてないから、お休みの間は自分と赤ちゃんのことだけを第一に考えてね。
産休中も、色々困りごとがあったら気軽に連絡して!  いつでも、話し相手になるからね』

仕事の不安も和らげつつ、友達だからこそのメッセージを添えて。
会社だけの関係だと、なかなか産休中に連絡は取りづらくなってしまうものです。ですから、妊婦も家にいることが多くなり、旦那さんも働きに出ているからと寂しくなってしまうこともあるでしょう。
そんなとき、手を貸して貰える人がいると思うだけで、心強いのではないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか。
今回は相手別に、メッセージの例をご紹介してきました。
産休中の妊婦さんは特にナーバスになったり、不安になったりしていますので、産休明けもいい関係が築けるよう、優しい言葉を書けてあげるようにしてくださいね。

 
 

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